2018.11.28更新

性病で多い淋病とは?

数ある性病の中でも比較的多くの人がかかりやすい傾向にあるのが淋病です。
淋病は性感染症の中でも特に感染率が高い病気として知られていて、異性との肉体的接触があった場合に、感染率は30パーセント程度と非常に高いことが、多くの男性にこの症状が発症している原因となっています。

淋病を引き起こす原因となっているのは淋菌という細菌です。
この細菌が性交渉を通して男性の体内に侵入することで、症状が発症します。
この細菌は男性が感染した場合に多くのその症例が発症するもので、女性が感染した場合は何の症状も起こらないことが多いことも特徴です。
また淋菌は特に男性の尿道に感染した場合にその症状が強く現れることも特徴で、それ以外の体の部分に感染しても症状が現れないことも多いです。

淋病の患者が最も多かったのは1980年代の半ばで、治療方法の改善や予防方法の普及のために、以後患者数は減少する傾向にありましたが、近年ではまた増加の傾向にあります。
患者の数が増えてきた原因としてあげられるのは、症例を引き起こす原因となる淋菌の抗生物質に対する耐性の向上です。
淋菌は抗生物質に対して耐性を獲得しやすい性質があるために、新しい抗生物質が発見されても、短期間でそれに耐性を持つ淋菌が現れることにより、症状の感染が広まっています。

淋菌はナイセリア属に分類される陰性の細菌なのですが、このナイセリア属の細菌の中で、病気を引き起こす原因となるものは淋菌以外にもう一種類しかありません。
淋菌が感染するのは人間とチンパンジーだけで、白色人種のほうがモンゴル系民族よりも感染しやすいといわれています。

淋病は人間の口の中にも存在しているために、口を通して感染する場合もあります。
タオルまた直接的な接触だけでなくて、菌が付着したタオルを使用したことによって、症状が発症したようなケースも報告されています。
菌に感染した場合に患者の体にはさまざまな症状が発症します。

淋病に見られる症状と治療

淋病にかかった場合に発症する典型的な症状としてあげられるのが排尿時の激しい痛みです。
淋菌が原因となっている尿道炎の場合には、排尿時の痛みだけでなく患部に炎症を引き起こします。
また患部に膿がたまりやすくなり、その一部は尿道を通って体外にも排出されます。
この体から排出される膿が淋病という病気の名前の由来にもなっています。
膿が尿道から排出される場合には尿道が圧迫されるので、通常の尿が一時的に出にくくなり、ゆるく締められた水道の水のようにぽたぽたと流れ落ちることから、こうした名前がつけられています。

淋病の治療のために一般的に使用されているのが抗生物質です。
昔から広く使用されてきた抗生物質としてペニシリン系のものや、ニューキノン系のものがあります。
ですがこれらの抗生物質は長い期間使用されてきたために、多くの淋菌が耐性を持つようになり、さらに新たな治療法が開発されてきた経緯があります。

現在行われている治療の中で最も効果が高いといわれているのは、セフトリアキソンという抗生物質を注射する方法です。
またスペクチノマイシンという抗生物質も淋菌に対して強い効果があり、同様に注射をして使用します。
これらの物質を使用した場合、ほぼ100パーセントの有効性が認められているために、淋病の治療のための方法として、保険の対象にもなっています。

注射以外の治療法として広く普及しているのが、経口薬を使用して治療する方法です。
服用量によっては90パーセント程度の有効率も認められています。
また尿道以外の場所に感染した場合には、尿道とは異なる方法で治療を行うことが有効な場合も多く、セフトリアキソンの注射が広く行なわれています。